2A3

2A3 は 1933年に RCA の開発した直熱三極管。45 を 2ユニット並列にした構造と言われているがフィラメントなどは 2倍になっておらず特性も異なる。UX4ピンベース。形は ST 管で 50より少し小さい。

低電圧で動作し内部抵抗が小さいため直熱管としては比較的使いやすい。

定格最大プレート電圧300V、定格最大プレート損失15W。最大グリッドリーク抵抗50KΩ(固定バイアス時)、500KΩ(自己バイアス時)

フィラメントは2.5V/2.5A。フィラメント電圧が低いため AC点火で使われることが多い。フィラメントを 6.3V にした類似管6A3もある。

ピン配列

  • フィラメント
  • プレート
  • グリッド
  • フィラメント

動作例

フィラメント電圧/電流 プレート電圧
[Ep]
グリッド電圧
[Eg]
プレート電流
[Ip0]
負荷抵抗
[Rl]
カソード抵抗
[Rk]
出力電力
[Pd]
増幅率
[A]
内部抵抗
[Rp]
2.5V/2.5A 250V -45V 60mA 2.5KΩ 750Ω 3.5W 4.2 800Ω

別名

  • VT-95
  • CV1831 - 英国軍用管

類似管など

  • 6A3 - フィラメントを 6.3V/1A にしたもの。
  • 6B4G - フィラメントを 6.3V/1A としベースを US8 にしたもの。
  • AD1 - ヨーロッパ製でベースを P8A にしたもの。
  • 2A3H - 傍熱管。フィラメントとカソードは内部で結線されているためそのまま差し替え可能。フィラメント電流が少し多い。
  • 45 - 元になったと言われる。

外部リンク

カテゴリ: